メンテナンス

  • ●ドラグシステム周辺には、オイルや潤滑剤を使用しないでください。
    ドラグシステムに潤滑剤が侵入すると、性能に悪影響が生まれます。
  • ●リールを初めて使用する場合、および巻き手を変更した場合は、グランドキャップにゆるみのないことを確認してください。グランドキャップの締め付けは、定期的に確認されることを推奨いたします。
  • 【 淡水での使用 】 定期的に流水でリール全体をすすいだ後に拭き取って、フレームとスプールから汚れを取り除いてください。
    ハンドルとハンドルシャフトの間にたまった汚れは、WD-40 を少量噴射して取り除きます。
  • 【 海水での使用 】 海水環境で使用した後は、かならず水道水で洗浄してください。定期的に、以下のドラグ清掃作業を行ってください。
  • 1. スプールを取り外します。
    2. グランドキャップを外し、赤色のクラッチアセンブリを取り出します。
    3. 全パーツとドラグシリンダの中を、水道水で流し洗浄します。
    4. 全パーツをよく乾燥させます。
    5. パーツを組み立てて元の状態に戻します。
  • Salt-X などの海水用洗浄剤を使用すると、脱塩作業が効果的になります。

スプールの取り外し方

下左の写真のような形で、リールを体の近くでしっかりと握ってください。指先でフレームの端をつかみ、矢印のとおり両手親指を入れます。フレームは指先で体に引きよせるように、スプールは親指で押し出すようにすると、スプールが外れます。

ドラグノブおよび、その中心にある2穴ナットは取り外さないでください。

巻き手の変更

リールの巻き手を変更するためには、内部に入っているクラッチアセンブリの向きを変えなければなりません。
まず、前述の通りスプールをフレームから取り外します。

(1)ドラグシリンダに装着されている、ギヤの切られたグランドキャップを回して外します。
グランドキャップを外すと、赤色のクラッチアセンブリが出てきます。
もしクラッチアセンブリが取り出しにくい場合は、平滑な表面でドラグシリンダを軽く叩くか、
鉛筆の先などを使って取り出してください。
中央のグランドキャップを反時計方向に回して外します。ドラグシリンダ内の赤色のクラッチを外します。
(2)クラッチを裏返し、ドラグシリンダの中に戻します。この際、クラッチに切られた凹型と、
シリンダ内部に設置されている凸型が噛み合うように気をつけてください。
必要なら、指先もしくは先端の汚れていないツールを使ってクラッチアセンブリを少しずつ回転させ、位置を合わせます。
クラッチを裏返します。クラッチを入れて噛み合わせを確認します。
(3)完全に噛み合ったことを確かめ、グランドキャップを指先できつく締め込みます。
ただしツール類は使用しないでください。完全に締め込むと、グランドキャップとドラグシリンダの間に隙間はなくなります。
クラッチの噛み合わせを確認後、グランドキャップを時計回りに取り付けます。フレームにスプールを挿入して完成です。